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メタバースオフィスとは?特徴やメリット・バーチャルオフィスとの違いを解説

こんにちは、DX攻略部のなおぴーです。

近年注目を集めているメタバースオフィスというオフィス形態をご存知でしょうか。

メタバースオフィスとは、文字通り仮想空間上のオフィスを指し、テレワークなどが普及したことに伴って注目を集めているサービスです。

メタバースオフィス市場は今後も拡大傾向にあり、いち早く情報をキャッチできないと流行に乗り遅れてしまう可能性があります。

しかし、この記事を読むことでメタバースオフィスについて理解が進みむことに加え、おすすめのサービスを知ることが可能です。

メタバースオフィスについて知りたい・メタバースオフィスを検討しているという方はぜひご覧ください。

メタバースオフィスとは?

前述の通りメタバースオフィスとは、仮想空間上のオフィスを指し、働き方の変化に伴って現在注目を集めつつあるオフィス形態です。

(出典:矢野経済研究所)

矢野研究所の見通しによると、今後急速に市場が展開されていき2025年度には180億円の市場に成長することが見込まれています。

Meta社やMicrosoft社などの大企業もメタバースオフィス事業に参入しており、すでにβ版がリリースされているサービスもあるなど、今後注目を集めるオフィス形態であることは間違い無いでしょう。

バーチャルオフィスとメタバースオフィスの違いとは?

そんなメタバースオフィスはバーチャルオフィスとはどんな違いがあるのでしょうか。

大きな違いは下記の3点です。

  • 仮想空間の有無
  • 実態のある建物を伴っているか
  • 登記への利用可否(法整備)

まず、一番大きな違いは仮想空間があるかどうかという点です。

メタバースオフィス・バーチャルオフィスは言葉自体の意味こそ似ていますが、サービスの形態が大きく異なります。

メタバースオフィスでは、2D・3Dどちらかの形態で仮想空間が用意されていますが、バーチャルオフィスでは仮想空間は用意されていません。

バーチャルオフィスは、実態のあるビルの住所・所在地などを借りるサービスのため、利用にあたって実態のある建物を伴いますが、メタバースオフィスは、メタバース上に仮想空間が作られるため、実態のある建物を伴わないサービスです。

また、法整備が進んでいないため、実態のあるスペースが登記の条件となっている事業に関してはメタバースオフィスを事務所の住所として利用することは現在できません。

しかし、今後サービスの発展に伴い法整備が進む可能性は十分にあるでしょう。

    さらに詳しい両者の相違点については、下記の記事で解説しておりますのでぜひご覧ください。

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    メタバースオフィスの注意点

    メタバースオフィスの注意点は、前述のように実際に登記に利用できる訳では無いことに加えいくつか存在します。

    まず、メタバースオフィスというものを利用することに対するハードルです。

    メタバースという言葉もいろいろな場面で聞くようにはなりましたが、まだまだ仮想空間についての理解は進んでおらず、企業で導入するとなった場合、浸透には時間がかかるでしょう。

    また、3Dのメタバースオフィスサービスを利用する場合には、VR空間にアクセスする必要があるため、専用の機器や高スペックのパソコンが求められる点にも注意が必要です。

    まだまだ、発展途上なサービスのため注意点は多いですが、今後さまざまな課題をクリアしたサービスが出てくる可能性は十分にあるでしょう。

    メタバースオフィスの特徴・メリットとは?

    続いて、メタバースオフィスの特徴・メリットについて見ていきましょう。

    メリットは大きく下記の3点です。

    1. 各社員のステータスがわかる(出社/退社/打ち合わせ中)
    2. 仕事の連携が取りやすい
    3. 固定費削減

    1つずつ見ていきましょう。

      各社員のステータスがわかる(出社/退社/打ち合わせ中)

      まず1点目は、テレワークという環境の中でも各社員の勤務状況が細かく可視化できる点です。

      出社しているのか退社しているのか打ち合わせしているのかなど、詳細なステータスを把握することが可能で、サービスによってはGoogleカレンダーなどと連携して、自動でステータスが更新されていくものもあります。

      仕事の連携が取りやすい

      2点目は仕事の連携が取りやすい点です。

      テレワークの場合、相手がどんな状況なのか逐一把握することが難しいため、話しかけづらく仕事が円滑に進まないという場面や、新しいメンバーが馴染めずにいるという状況がありました。

      メタバースオフィスの場合は、アバターやアイコンなどとともに相手のステータスが一目でわかるため、話しかけるハードルも下がり、仕事の連携が取りやすいというメリットがあります。

      固定費の削減

      3点目は固定費の削減です。

      メタバースオフィスの利用にも料金が発生しますが、実際のオフィス賃料と比べると大きくコストを削減することができます。

      一例ですが、メタバースオフィスで10人分のオフィスを借りるとなった場合の月額料金が100$というサービスがあります。

      リアルオフィスの場合は地域や規模にもよりますが、月額1~2万円で借りられる事務所はほとんどないでしょう。

      都内の一等地などであれば、膨大な賃料が発生しているため、メタバースオフィスを導入することができれば大幅な固定費の削減を実現可能です。

      メタバースオフィスの代表的なサービス

      最後にメタバースオフィスの代表的なサービスを3つご紹介します。

      • RISA
      • Mesh for Microsoft Teams
      • Horizon Workrooms

      1つずつ見ていきましょう。

        RISA

        1つ目にご紹介するのが、日本の企業である株式会社OPSIONが運営する「RISA」というサービスです。

        法人に限らず個人でも利用可能なサービスで、導入実績も多数存在し利用者数はおよそ5,000人となっています。

        スモールプラン ベーシックプラン スタンダードプラン ビジネスプラン
        4,000円 / 月 10,000円 / 月 30,000円 / 月 応相談
        ユーザー数:無制限
        同時接続数:5人 同時接続数:30人 同時接続数:50人 同時接続数:無制限
        フロア数:1フロア フロア数:複数
        オプション
        アクセスログ/IP制御/ワンタイムパスワード

        プランは上記の通りで、2週間の無料トライアルが可能です。

        契約期間は1週間〜24ヶ月まで柔軟に選択することができるため、まずはお試しで利用してみたいという方にもおすすめです。

        Mesh for Microsoft Teams

        2つ目にご紹介するサービスは、Microsoft社が開発している「Mesh for Microsoft Teams」です。

        Mesh for Microsoft Teamsは3Dメタバースオフィスサービスで、2021年の11月に発表されましたが、2022年12月現在では、β版などもリリースされていません。

        Mesh for Microsoft TeamsはVR機器だけでなく、パソコンやスマートフォンからも参加可能で、海外では試験導入されている例もあります。

        Horizon Workrooms

        最後にご紹介するのは、Meta社が開発している「Horizon Workrooms」です。

        Horizon Workroomsは3Dメタバースオフィスで、2021年8月にベータ版が開始されていますが、2022年12月現在では正式リリースには至っていません。

        Meta QuestVR機器を使用するサービスで、「人間の動きや声が忠実に再現できること」が大きな特徴です。

        VR空間にいながらリアルな対人コミュニケーションを可能にし、リアルの世界で話しているような体験ができるでしょう。

        まとめ

        ここまで、メタバースオフィスについて特徴やメリット・バーちゃるオフィスの違いなどを中心にご紹介しました。

        メタバースオフィスは、2022年12月現在ではまだまだ正式なリリースがされているサービスも少ない(特に3D)ですが、大手企業も参入していることや、働き方が変わってきていることを踏まえると、今後注目を集めるサービスであることは間違い無いでしょう。

        賃料の削減やテレワークの円滑化などメリットも多いサービスですが、法整備が追いついていなかったり、導入には時間とコストがかかったりするなど、まだまだ解決しなければならない点も多いです。

        今回の記事をきっかけにメタバースオフィスについて検討してみてはいかがでしょうか。